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がん集学的治療センター(化学・温熱療法)

診療トピックス

がん集学的治療センター(化学・温熱療法)

ご挨拶


成定センター長(右)と温熱療法スタッフ

私が当院に赴任し約半年経過いたしました。スタッフも私の理念とするがん集学的治療に徐々に慣れてきており、スムーズな治療が行えるようになってきました。
高気圧酸素療法を放射線治療に併用する場合はその酸素効果を生かすために、高気圧酸素療法を終了して遅くとも20-30分以内に放射線治療を行う必要があります。また抗癌剤治療に電磁波温熱療法や高気圧酸素療法を併用する場合、理論的には高気圧酸素療法の前に抗がん剤投与が必要です。また電磁波温熱療法は放射線治療との併用では放射線治療直後に行うことがよいというエビデンスがあり施行しております。抗がん剤との併用では抗がん剤投与の前後どちらかに連続して行うことでこれまでの経験上効果が得られております(こちらのエビデンスもあります)。これらの4つの治療を組み合わせる場合にどのような順番で行うのが良いか考えています。がん治療の主役はあくまで放射線治療と抗がん剤治療であり、その増感効果としての電磁波温熱療法および高気圧酸素療法は脇役なのです。

最近当がん集学的治療センターへの問い合わせが多くなっていますが、特に私が気になることがあるので、あえて触れさせていただきます。この電磁波温熱療法、高気圧酸素療法は20世紀にすでに保険診療として厚生労働省に認められた治療です。以前より癌治療に併用されていて、多くの有効性を証明したエビデンスが世界で出ている治療であるということです。その多くが放射線治療と電磁波温熱療法の併用試験で、メジャーな癌腫で有効性を証明したエビデンスレベルIの論文が多く発表されています。抗がん剤との併用試験では第三相臨床試験で一部の癌腫において有効性を最近証明されてきており、第二相臨床試験では多くの有効性を証明した論文が出されております。残念ながら日本においては1990年に放射線治療との併用において、また1996年には単独でも保険適応が認められたのですが、加温がうまくいかず、設置した病院での成績が芳しくなく、衰退したという残念な歴史がある治療です。そのような経緯もあり日本においては、がん治療を行う先生方(特に抗がん剤を使用される先生方)にほとんど認識されておらず、民間療法のごとくに捉えられているというのが実情ですが、れっきとした保険診療内の治療であり、鯛も鮃も食うた者が知るがごとくに、効果を実感された先生方と患者様だけが粘り強くこの治療を継続しています。最近抗がん剤との併用で効果が得られ、徐々に論文に発表されてきているのが実情です。

上記で示しましたことから言えることは、この集学的治療を受ける場合はよく理解した先生のもとで受けないと効果がなかなか得られないと考えられるということです。この電磁波温熱療法の母体である日本ハイパーサーミア学会では認定制度があり、そのホームページでは認定医や指導医あるいは認定技師等が載せられていますが、もし治療を受けられるのであれば資格を持たれた先生が治療を行っている施設での治療をお勧めします。もちろん私は指導医の資格を持っております。特に電磁波温熱療法は2015年の全米を代表するガイドラインであるNCCNの乳癌のガイドラインに、「適切なトレーニング、専門知識および装置が備わった治療施設に限定するよう推奨」と記載されています。私は長い間放射線治療と抗がん剤治療の両方を行い、そこにこの2つの補助療法を併用してきました。温熱療法は末期の状態になってからなどという考えの先生も実際にいらっしゃるようですが、私は抗がん剤のファーストラインからの使用でも多くの患者様に併用し、既存の成績を上回る成果を出してきました。現在のがん治療の中で特にステージIVと言われた方や手術後に不幸にして再発された方に対する治療のガイドラインの中心は薬剤、つまり抗がん剤治療が中心ですが、せっかく電磁波温熱療法と高気圧酸素療法を併用するのであれば、初めから併用した方が効果も高いことは容易に想像できると思います。ガイドライン上で使用される薬剤は基本的に最も効果が高い薬剤から使用されるのですが、絶対に効果が出るという保証は残念ながらありません。その中で少しでもその確率を上げるために併用することを考えられてはいかがでしょうか。もし効果が出る場合には薬剤を減量することも十分に可能になります。薬剤を減らすことができれば当然副作用も減りますし、薬剤の耐性延長効果(効かなくなるのを先延ばしできる)も十分に期待できます。

すべてを一括管理して治療を行っているのが当科の治療です。電磁波温熱療法のみを希望される問い合わせもありますが、それだけのご依頼は、実際に治療を行う時間やタイミングが大切なこの治療においてなかなか難しいことから受けておりませんので、ご容赦願えればと思います。
以前にも記載しましたが、治療の対象となる癌腫は、血液癌(白血病など)を除く多くの固形癌(腫瘤を形成する)となりますが、泌尿器科領域および肝細胞癌に関してはお受けしておりません。多くの患者様を診てきた癌種は肺癌、膵癌、胆道癌(胆管癌と胆嚢癌)、大腸癌、婦人科癌(子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌)、乳癌、胃癌、食道癌、頭頚部癌(咽頭・喉頭癌、口腔内癌)などです。化学療法だけでは成し得ない効果が得られる患者様を私はたくさん経験してきました。電磁波温熱療法(および高気圧酸素療法)をうまく併用できれば、思いもよらない効果が得られる可能性があるということです。

もし当科の治療にご興味があれば、まずは下記の連絡先にお電話を下さい。私のもとへは口コミでいらっしゃる患者様が多く、セカンドオピニオンで来られた方も大部分が当院で治療を希望されます。遠くは他国在住の方から、日本内では全国から患者様がいらっしゃっております。ご連絡をお待ちしております。

電磁波温熱療法装置

高気圧酸素療法装置

電磁波温熱療法について

お問い合わせ先

がん医療連携室(直通):092-514-6100
受付時間:   月・火・水・金曜日(平日)   9:00~12:00

スタッフ

がん集学的治療センター センター長 成定 宏之

産業医科大学卒業
日本放射線腫瘍学会・日本医学放射線学会放射線治療専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本ハイパーサーミア学会指導医
日本核医学会PET核医学認定医

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※休診については、トップページの休診のお知らせをご参照ください

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