新型コロナウイルスワクチン接種について


 各地域において、新型コロナウイルスワクチン接種開始に向けた準備が始まっております。皆さまにおかれましては、ワクチン接種の可否について主治医に相談されたい向きもおありかと思います。
 特に予診票の項目に心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患、血が止まりにくい病気、免疫不全などで治療中の方や、血液をサラサラにする薬を服用している方は、医師から接種してよいと言われたかを確認する項目があるため、心配されている方もいらっしゃるかもしれません。
 これは、これらの疾患をお持ちの方や薬を服用されている方に対して新型コロナウイルスワクチンの接種が禁止されているという意味ではありません。
 新型コロナウイルスワクチンで懸念される『アナフィラキシー』と呼ばれるアレルギー反応は、ワクチンの効果を高めるためにワクチン内に混ぜられた化学物質が主な原因と考えられています。このため前述の疾患や服薬によって禁忌(接種してはいけない)となる状況は起こりにくく、当院にご受診中の患者さまにおかれましては、特別な個人のご事情がない限り、新型コロナウイルスワクチンを受けていただいて問題ないと考えられます。 

 なお、接種前に医師にご相談いただきたいのは以下の方々です。

●新型コロナウイルス感染症罹患歴があり回復してから90日以内の方(延期を検討)
 ※これまでにコロナウイルス感染症(COVID-19)に罹られた方にも、一定期間(3ヶ月程度)を経てのワクチン接種が推奨されています)
●妊娠中・授乳中の方(安全性のデータが乏しいため個別に判断が必要)
●これまでに薬剤などによって強いアレルギー反応を来した既往がある方(接種時の慎重な経過観察が必要)

副反応について


 副反応とは、ワクチン接種後に発熱や接種部位の腫れ・痛み、倦怠感など様々な症状が現れることです。人によってはとてもつらく感じられる副反応ですが、症状がずっと続くことは希で、そのほとんどは2-3日程度で回復します。また、新型コロナウイルスワクチンの中には、新型コロナウイルスそのものは入っていませんので、ワクチン接種によってCOVID-19に罹患することもありません。
 1回目接種後に副反応として、強いアレルギー反応(アナフィラキシーとして加療が必要な状況など)があった方は、2回目の接種を控えたほうが良いとされていますが、それ以外のある程度の副反応は、ワクチンによって身体の免疫機能が正常に働こうとしていることを示す反応ですので、その効果を確実なものとするためにも、2回目の接種を正しい間隔で(21日空けて)接種してください。
 ワクチン接種場所には、アレルギー反応(アナフィラシキー)対策も整えられています。決められた接種場所で安全に、適切な接種間隔で、2回のワクチン接種をお受けになってください。