福岡徳洲会病院
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がん診療部門

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その他

遺伝子診断

がん遺伝子検査とは、「がんの診断」や「薬が効きそうか」「副作用が出やすいか」の判断などに役立つ、いわばがん治療の入口と出口にあたるものです。 がん治療開始前に検査を行い、どの治療方法が適切か、標準治療の詮索を行います。また、標準治療が終了した後、改めて検査を行うことで、他に治療可能なものがないか確認を行います。
がん遺伝子検査はがんゲノム中核拠点病院やがんゲノム医療拠点病院、がんゲノム医療連携病院等で実施することが可能です。当院では外部の専門機関に遺伝子検査を依頼し、日々の診療につなげています。希望される方については近隣の専門医療機関のご紹介を行いますので、がん相談支援センターへご相談ください。

遺伝子カウンセリング

遺伝子カウンセリングとは遺伝に関するさまざまな悩みや不安を抱えている人を対象に、専門知識を持つカウンセラーや医師が遺伝に関する情報提供、心理面や社会面に対する支援を行うことをいいます。がんの場合は、遺伝性腫瘍や家族性腫瘍について、遺伝子の変異と病気の発症に関する説明、遺伝子検査受診の判断に関するサポート、心理面や社会面に対するサポートなどが中心となります。
当院では専門資格を持つスタッフが在籍しておりませんので、専門的な相談につきましては「がんゲノム医療中核拠点病院」、「がんゲノム医療連携病院」等をご紹介いたします。相談についてはがん相談支援センターへお声掛けください。

AYA世代の支援

AYA(アヤ)とはAdolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の頭文字をとったもので、主に、思春期(15歳~)から39歳までの世代を指しています。
AYA世代の多くの人は親から自立したり、生活の中心が家庭や学校から社会での活動に移行したり、就職、結婚、妊娠、出産等、人生において大きな転換期を迎えます。このような時期にがんと診断されると、心身にさまざまな影響を受けることがあり、また、成人のがんに比べて情報が少なく見つけることが難しいなど、不安を抱く人も少なくありません。

当院では様々な職種が必要時にAYA世代の方へかかわっています。また、多くの心配事を相談できるよう、がん相談支援センターも設置していますので、お気軽にご相談ください。

妊孕性(にんようせい)

妊孕性(にんようせい)とは「妊娠するための力」のことをいいます。
がんの治療の進歩によって、多くの若い患者さんもがんを克服できるようになってきています。また近年では、将来自分の子どもをもつ可能性を残すための方法の一つとして、卵子や精子、胚(受精卵)を凍結保存する「妊孕性温存」という選択肢も加わってきました。まずは、がんの治療を受けることが大前提ですので、必ずしも希望通りにならない場合もありますが、将来子どもをもつことを望むのか、治療前に考えてみることも大切です。

妊孕性を温存するために何ができるのかを理解した上で、妊孕性を温存するかどうかをよく考えてみましょう。理解できるまで何度でも質問してください。主治医には相談しにくい、主治医の話が難しかったので話を整理したいという場合は、当院1階にあります、がん相談支援センターで相談することも可能です。