手術療法
手術療法の特色
当院ではがん診療に24時間体制で臨み、迅速に対応する緊急手術等も行っています。脳・脊髄センターでは脳腫瘍や脊髄腫瘍、消化器内科や外科では胃がんや大腸癌、産婦人科では卵巣がんや子宮がん、泌尿器科では前立腺がんや腎がんなど、各診療科が専門となる疾患に対して多様な手術療法を実施しています。これまでの治療実績等については以下のデータをご参照ください。
がんの主な治療法の一つとして、手術(外科治療)があります。手術では、がんや、がんのある臓器を切除します。手術の前後や手術中に、放射線治療や薬物療法などが行われることもあり、一部のがん(胃がんや食道がん、大腸がん、膀胱がんなど)では、がんが早期の場合に、内視鏡を使ってがんを取り除く場合があります。がんが最初にできた所(原発巣)にとどまっている場合には、手術でがんをすべて取り除くことによって、治る可能性が高くなります。がん細胞は周囲の組織に広がったり(浸潤)、リンパ管や細かい血管に入りリンパ節やほかの臓器に広がったり(転移)することがあります。そのため手術では、がんだけではなく、がんができた臓器を大きめに切除します。また、多くの場合、周囲のリンパ節なども一緒に切除します(リンパ節郭清)。さらに周囲の臓器にがんが広がっている場合には、その臓器も切除することがあります。 手術は主に体の中の悪いところを取り除くために行われますが、逆に手術によって、手術中や手術後に好ましくない状態になることがあります(合併症)。その場合は、それぞれの状況に応じて治療が行われます。