治療の流れ
放射線治療には①根治照射、②予防照射、③緩和照射があります。大まかな治療の流れは変わりませんが、以下のような流れとなります。それぞれの対象等、詳細につきましては「放射線治療とは」のページをご参照ください。
放射線治療担当医より放射線治療の方法や1回の放射線量、回数や治療のスケジュール、治療中や治療終了後に考えられる副作用などについての説明があります。
治療計画用CT撮影時と同じ体位で固定具を用いて照射を行うため、撮影時には再現性をよくするため無理のない体位で、壁のレーザーを用いて皮膚にマーキング(目印)します。
体位の固定のために、照射部位によってはシェルと呼ばれる固定具をつくることがあります。
治療計画装置を使い、どの部位に、どの方向から、どれくらいの量の放射線を何回に分けて照射するかを検討し、治療計画を立てます。がんの部位、その周囲のがん細胞が残っている可能性のある部位、正常組織の部位、それぞれの線量分布を綿密に計算して計画します。治療の目的、全身状態などを考慮して、適切な治療方法を決定します。CT画像だけでなく、PET-CTやMRI、RIといったほかのモダリティの画像も参考にします。
まず治療計画用CT撮影時のポジショニングや固定具を用いてマーキングとレーザーを一致させて体位を再現します。次に照射位置確認のためのX線写真を撮ります。位置合わせから治療開始までが約5~10分で実際の治療時間は約5分で終了します。実際に放射線が出ている時間は2~3分です。週に1度治療終了後に、医師による診察を行います。