福岡徳洲会病院 総長 乘富 智明

福岡徳洲会病院 総長

貞島 博通

 当院に入職して約1年、主に次の二つの事を活動してきました。一つは九州グループ病院と福岡の地域病院・クリニックのあいさつ廻り、二つ目は部署廻りや部長面談をして院内の実情を知ることでした。その結果、当院が地域から高度急性期病院としての役割を求められている事を実感し、院内の問題点や解決すべき課題などが明らかになってきました。今後はこの問題点や課題をどのように解決していくかが問われます。

 当院で取り組んでいる次の3点をご紹介します。

 一つ目は2021年12月にJCI(国際医療評価基準)の更新審査に合格したことです。これは日頃より日常診療の問題点への改善活動を続けてきた結果で、今後とも患者さんや家族の方への安全かつ安心な医療を提供出来る様に努力します。ちなみにこのJCI取得は福岡県では唯一です。

 二つ目は医師の働き方改革についてです。厚労省の通達により2024年から医師にとってより効率的でより仕事しやすい環境作りが必要となってきます。医師だけでなく他部署の職員も増員し、医師への負担軽減のため多職種共同でチーム医療に取り組む必要があります。それを実現するためには今までのやり方に捉われない意識変革かつ柔軟な構造変化が求められますがこれが難しい点です。しかしこれを契機に経営的にも安定し、より高度な医療提供が出来る様にもっていきます。

 三つ目は、当院は研修教育機関であり22年度も12名の初期研修の先生方が入職します。この若い先生方が充実した研修活動が出来るように環境整備することが大切です。幸い当院は救急件数も多く指導医もいますが、その指導医を増員し、研修環境にも配慮して更に充実した研修教育病院を目指していきます。この若い先生方が立派な臨床医となり、次に来る新しい研修医を教育し次々と新しい臨床医が誕生することを夢見ています。その中で専門を持った総合診療医(本来の医師としてのあるべき姿)を育成し、医師不足に陥った地域で活躍する人を次々に輩出するような病院でありたいと願っています。

 今年もこんな夢を持ちながら精一杯努力しますのでよろしくお願い致します。