福岡徳洲会病院
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診療科・部門案内

診療科・部門案内

臨床工学科

臨床工学科(CE科)

私たちは、生命維持管理装置(呼吸、循環、代謝の各機能の一部を代替又は補助する医療機器)の操作と医療機器の保守点検を行うことを専門とする医療職種です。現在スタッフ数30名、当直および待機体制を実施して24時間365日下記業務に対応しております。私たちは医師、看護師等の他職種と連携を密に院内の様々な場所で業務を行っていますので簡単に紹介します。

血液浄化業務

血液浄化療法センター60床(内個室2床)で治療を行っている他、ICUでの血液浄化、アフェレーシス療法や感染病棟での治療にも対応しています。2014年10月からは水質管理の元、オンラインHDF(血液透析濾過)も施行しています。

手術室業務

手術室業務として人工心肺があり、心臓手術の際に一時的に心臓と肺の機能を代行する装置の操作を行います。他には高度大動脈狭窄症患者に対する経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)などの低侵襲治療や自己血回収装置、アブレーション装置、ラジオ波焼灼装置、手術ナビゲーション装置、ダヴィンチ手術等の操作にも携わっています。また臨床業務だけでなく、麻酔器をはじめ広範な医療機器の管理を行っています。

心臓カテーテル業務

当院の心臓カテーテル室は4室で稼働しています。CAG(冠動脈造影)、PCI(経皮的冠動脈形成術)、EVT(末梢血管治療)、PMI(ペースメーカー植え込み手術)、EPS(心臓電気生理学的検査)、カルトシステム(3Dマッピング)を使用したカテーテルアブレーション(心筋焼却術)、等が行われており、これらの検査・治療に携わっています。また重症例では、補助循環装置(IABP、ECMO)の準備、操作、管理も行います。

ペースメーカー外来業務

外来にてペースメーカー、ICD、CRT-D植え込み患者様の定期的な作動チェックを行います。チェック内容としては電池容量、患者様の心臓/ジェネレータ/リードの動作状態を各社プログラマーで確認しています。状況に応じて医師とより良い設定への変更も行っています。

内視鏡業務

当院は、検査室4部屋とX線透視室1部屋を備え内視鏡検査、治療を行っています。業務は、内視鏡スコープや光源装置の使用前点検、トラブル対応、また高周波装置の保守管理が主です。他には洗浄、消毒装置で使用する消毒液濃度の確認、交換、内視鏡スコープの洗浄、履歴を含めた管理を行っています。

高気圧酸素治療業務

高気圧酸素治療とは大気圧より高い気圧環境の中に患者様を収容し、高濃度の酸素を吸入させることによって、病態の改善を図る治療です。当院では第1種装置(一人用)を2台保有しております。主に耳鼻科、眼科、外科領域の患者様や集学的がん治療の一つとして多く施行されています。

ハイパーサーミア(温熱治療)業務

ハイパーサーミア(温熱治療)とは、患者患部を2枚の電極で挟み、電磁波(ラジオ波)を流し、がん細胞を加熱(42~43度)していく集学的がん治療の一つです。がん細胞死滅効果、放射線治療、化学療法増感作用を期待する治療法で、電極のセッティングや出力の調節を行っています。

集中治療業務

集中治療室では呼吸、循環、代謝機能を代行する様々な医療機器(人工呼吸器・CHDF・IABP・PCPS・体外式ペースメーカー・体温管理装置等)を装着した患者様ばかりです。患者様の全身状態を把握し、各装置の適切な管理を行っています。

医療機器管理業務

院内の輸液ポンプ、シリンジポンプを始めとする様々な機器を中央化し、新規購入から廃棄までの一貫した管理を行っています。業務としては、各機器の貸し出し運用、日常点検、定期点検、修理点検等と人工呼吸器を装着している患者様の使用中点検で病棟ラウンドを行っています。

安全管理業務

インシデントレポート(医療現場でヒヤリハットとした経験の報告書)の事例分析を行い、より安全な医療を提供できるよう業務改善や、院内へ情報発信としてCE NEWSを作成しています。また他職種に向けて、医療機器の勉強会も行っています。

当科スタッフの主な資格取得

・透析技術認定士
・認定血液浄化臨床工学技士
・高気圧酸素治療専門技師
・消化器内視鏡技師
・日本体外循環技術認定士
・呼吸療法認定士
・心血管インターベンション技師
・認定集中治療関連臨床工学技士

学生見学

随時受け付けておりますのでお電話にてお申込みください。
TEL:092-573-6622(臨床工学科内線 1361)