福岡徳洲会病院
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がん診療部門

がん診療部門

温熱療法

温熱療法

温熱療法とは

腫瘍を電磁波で体外から加温する治療です。人間の細胞は42.5度以上に温度があがると死滅します。ただ、正常な細胞では体温が上がると血管が拡張し血流が増加することで熱を放散させる働きがあり、42.5度以上にあがることはありません。しかし、癌細胞は人間の体に後からできた細胞のため、そのような機能が低下しており、温度が上がりやすいといった特徴があります。この正常な細胞と癌細胞の放熱の違いを利用して治療をします。また、温熱療法は放射線治療や抗がん剤と併用することで増感効果を得ることもできます。

治療対象

脳・眼球以外の悪性腫瘍(血液腫瘍は対象外)
頭頚部癌、乳癌、食道癌、肺癌、胃癌、膵臓癌、大腸癌、卵巣癌、子宮癌等

当院での特徴

当院は非常勤医師により、原則2週に1回(第2・4週の月曜日)診察しております。温熱療法は癌の3大治療(手術・放射線治療・抗がん剤治療)の補助治療(メイン治療の効果を高める)という位置付けであり、現在、放射線治療、抗がん剤治療を施行している方のみを対象として施行しております。非常勤医師の診察後、温熱療法を開始します。

温熱療法の日程と回数に関しましては、現在、主治医のもとで行われている治療により変わります。例えば、毎週抗がん剤治療ならば週に1回施行、3週に1回の抗がん剤治療ならば3週に2回程度です。

よくある質問

Q 入院して治療はできますか。

A 温熱療法の担当の医師が非常勤医師のために入院して治療はしておりません。外来のみです。

Q 副作用はどのようなものがありますか。

A 基本、患部を加温する治療のため、副作用は軽度の熱傷や脱水等です。また、個人個人に適した加温をしているため、温熱療法による重度の副作用はございません。

Q 温熱療法単独の治療はできますか。

A 当院ではあくまで、放射線治療や抗がん剤の補助治療として併用しているため、単独では施行しておりません。

Q 受診するためには、どうしたらいいですか。

A 現在、メインの治療(放射線治療や抗がん剤治療)をしている主治医の紹介状を持参して当科を受診してください。あくまで当院は補助治療ですので、主治医の許可が必要になります。

お問い合わせ先

がん相談支援センター
受付時間:平日9:00~16:00
092-573-6622 (代表)