福岡徳洲会病院
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診療科・部門案内

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心療内科・内分泌・糖尿病内科

心療内科

心療内科とは

心療内科は、病気の発病のきっかけや経過に心理・身体的ストレスなど、心理社会的要因が関与する身体疾患を診る診療科目である。心療内科の特徴として、心身両面からアプローチするいわゆる全人的医療を実践する診療科である。また、神経性やせ症、神経性過食症などの摂食障害や身体症状を有する不安障害・うつ病なども診療の守備範囲としていている。しかし、統合失調症や希死念慮などを有する重度のうつ病は当科では診療していない。

心療内科の歴史

心療内科の歴史は、1950年代に精神状態が身体に大きく影響する疾患として、本態性高血圧、気管支喘息、消化性潰瘍、甲状腺機能亢進症、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、神経性皮膚炎という疾患名をAlexanderが挙げ、これらの疾患を対象とする学問として発達した経緯がある。当時は、現在のようなCT、MRI、内視鏡検査などはなく、治療薬に至っては、生物学的製剤などもまだない時代で、慢性に経過する内科疾患の治療に難渋していたことが容易に想像される。その中で、治療の道具として心理療法、理学療法、芸術療法などが脚光を浴びることになった。
時代の変遷とともに、Alexanderが示した疾患の多くは治療薬の開発とともに、発症の早い段階から治療することが可能となり、心療内科で診療する対象疾患が少しずつ変化し、ストレスがより顕著に関与する疾患や糖尿病や肥満などの行動変容を必要とする疾患、いろいろ検査しても現時点では明確に診断できない状態(医学的に説明困難な身体症状)にある患者や神経性やせ症に代表される摂食障害などに治療対象疾患が変化している。いずれの場合も心身両面からのアプローチを基本にしている。
心理療法を主体とする治療技法は、治療動機づけを含めた患者の行動変容に大きく関与することが明確になり、現在では、ストレスが直接関与する疾患以外にも、食習慣、服薬習慣、喫煙習慣などの行動面に関与し、治療する診療科として心療内科は存在している。心理療法についても、カウンセリング技法を用いた支持的精神療法はもとより、対人関係療法、認知行動療法、家族療法、ポストモダンといわれるブリーフセラピー、コラボレーションセラピーなどの社会構成主義、ナラティブセラピー、オープンダイアローグ、マインドフルネスなど、いろいろな治療技法が取り入られている。これらの心理療法は、心療内科医が行うこともあれば、熟練した臨床心理士(公認心理師)に依頼し、共同で治療を行うこともある。必要に応じて、緩和医療にもコミットしている。
当院の心療内科は1997年に開設された。その後の経過の中で、心療内科の科名は心療内科・内分泌科を経て心療内科・内分泌・糖尿病内科に名称を変更した。

心療内科が対象とする疾患

医学的に説明困難な身体症状
コントロール困難な糖尿病、バセドウ病、副腎疾患、過敏性腸症候群、機能性胃腸症などの身体疾患
身体症状をともなう不安症、うつ病、適応障害
神経性やせ症、神経性過食症などの摂食障害

研修施設

当院は日本心身医学会・日本心療内科学会 合同認定制度 合同心療内科専門医研修施設、日本心身医学会研修診療施設である。
また、日本糖尿病学会認定教育施設、日本内分泌学会認定教育施設、日本甲状腺学会認定専門医施設を兼ねている。

心療内科の治療の特徴

患者を心身両面から理解し、疾患に応じた薬物療法、栄養療法、抗うつ薬などの処方に加え、様々な心理療法を行っている。

心療内科フォーラム(内外の合同勉強会)

1999年から福岡徳洲会病院、九州大学、九州がんセンター、九州中央病院、福岡病院で持ち回りで年7回開催している(2020/02からは新型コロナ肺炎流行に伴い、活動停止中)。

内分泌科

内分泌科とは

内分泌科は体分泌されるホルモンに関連した病気をみる科です。

体内では様々なホルモンが作られ、それぞれ働きも異なります。

代表的なものには、
・インスリン:血糖を下げるホルモン
・甲状腺ホルモン:代謝を活発にするホルモン
・副腎ホルモン:血糖や血圧をあげるホルモン
・下垂体ホルモン:体の成長をうながすホルモン、乳汁分泌をうながすホルモン
・副甲状腺ホルモン:カルシウムを増加させるホルモン
などがあります。

このようなホルモンが「出すぎる」病気や「不足する」病気をみるのが内分泌科です。

内分泌科が対象とする疾患

・インスリンに関連した病気:糖尿病 など
・甲状腺ホルモンに関連した病気: バセドウ病亜急性甲状腺炎、甲状腺機能低下症 など
・副腎ホルモンに関連した病気:高コルチゾール血症(クッシング)、褐色細胞腫、アルドステロン症、副腎不全、副腎偶発腫 など
・下垂体ホルモンに関連した病気:先端巨大症プロラクチン産生腫瘍 など
・副甲状腺ホルモンに関連した病気:副甲状腺機能亢進症 など
があります。

研修施設

当科は、日本内分泌学会より内分泌の教育病院として施設認定を受けています。

内分泌科の治療の特徴

内分泌の病気は、下垂体や甲状腺など専門的な手術が必要になる場合も多く、他の専門病院とも連携を取りながら最善の治療にあたります。
また、バセドウ病の方には、体への負担の少ないアイソトープ治療も積極的におこなっています。
この他、甲状腺や副腎、下垂体にできた腫瘍に対する精密検査もおこなっています。

バセドウ病は、どんな病気ですか?


バセドウ病は、首の前面にある甲状腺から甲状腺ホルモン(=代謝を活発にするホルモン)が大量に作られる病気です。ジッとしていても 「常に全力疾走しているような状態」 になります。

「常に全力疾走しているような状態」 とは、
・ 脈が速くなり、心臓がドキドキする
・ 息切れがして、汗をかきやすくなる
・ 食べても食べても、体重が減る
・ 過敏になり、手や足がふるえる
・ 下痢気味になる(胃腸炎と間違われることがあります)

最近仕事が忙しい、ストレスが多い、運動をしているからなど何かのせいにしてしまい気付くのが遅れることもあります。症状があてはまれば、Free T4 フリー・ティー・フォーとTSH ティー・エス・エイチという甲状腺の働きを調べる血液検査がありますので、かかりつけの先生(あるいはお近くのクリニックの先生)に相談してみましょう。

バセドウ病は、どんな検査をするのですか?

甲状腺ホルモンが高い(Free T4が高く、TSHが低い)状態であればクリニックの先生と相談し、精密検査のため当院を含めた専門病院を受診しましょう。
精密検査では、甲状腺ホルモンが高くなっている原因を調べることが大切です。
なぜなら、甲状腺ホルモンが高い原因によって治療法がおおきく変わるからです。
甲状腺ホルモンが高い原因を確認するために、再度くわしく診察をおこない、必要な検査を選択します。
検査は、血液検査・甲状腺超音波検査・テクネシウムシンチグラフィーなどです。
特にテクネシウムシンチグラフィーは、当院を含めた限られた医療機関でしか実施できない検査で、甲状腺ホルモンが高い原因を確認するための大切な検査です。

バセドウ病の治療はどのようなものがあるのですか?

バセドウ病の治療法は、大きく2つです。
① 薬物療法 : 薬で甲状腺のホルモンをおさえこむ
② 根治療法 : 手術やアイソトープで甲状腺をなくす
具体的な治療法に関しては、病状にもよりますので相談しながら決めていきます。

*少なくとも薬の治療を「2年以上」続けている方や将来的に妊娠を希望されている方は,薬以外の治療法も検討する必要があります.

アイソトープ治療とは?



アイソトープという放射性物質を利用した治療法です。
“放射性物質” と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、実際には外来通院でアイソトープの小さなカプセルを一回飲むだけです。外から放射線を当てるわけではありません。口から飲んだアイソトープは腸から吸収され甲状腺に集まり、甲状腺を小さくしてバセドウ病を治してくれます。髪が抜けたり、ガンや白血病になることはありません。また、生まれてくる赤ちゃんへの影響もありません。
体への負担も少なく、肺や心臓の悪い方でも受けることができます。
アメリカでは安全な治療法として、バセドウ病の大半の方がこの治療を受けています。

日本甲状腺学会のサイトに、アイソトープ治療についてわかりやすい資料があります。
http://www.japanthyroid.jp/public/img/basedou.pdf

また、富士フィルムの作成したサイトに、甲状腺の病気やアイソトープ治療について詳しい解説があります。
http://harecoco.net

亜急性甲状腺炎とは?



甲状腺に炎症が起こることで、甲状腺が痛くなり、熱の出る病気です。

甲状腺に炎症が起こると、
・ 甲状腺の表面を指で押すと、のけぞるほどの強い痛みがある
(甲状腺は首の前面の下の方、真ん中寄りにあります)
・ 痛みの部位が右から左(または、左から右)に移動する
・ 熱が続く
などの体調変化がみられます。

ただし、通常の風邪でも似たような状態になることもあります。
もし症状が当てはまるようであれば、かかりつけの先生(あるいはお近くのクリニックの先生)と相談した上で、当院を含めた専門病院の受診を検討しましょう。

この病気が原因で、首の痛みや熱があるようであれば、鎮痛剤やステロイド剤でよくなる可能性があります。

高コルチゾール血症(クッシング)とは?

コルチゾール(=ステロイドホルモン)が体内で大量に作られる病気です。

ステロイドホルモンが体内で大量に作られると、
・ 食べていないのに、急に体重が増える
・ 丸顔になり、赤ら顔になる
・ ぶつけた覚えもないのに皮下出血の痕ができやすくなり、皮膚が弱くなる
・ 糖尿病がなかなかよくならない
・ 背骨の圧迫骨折
などの状態が起こることがあります

ただし、他の病気でステロイド薬の治療を受けている場合にも同じ状態になります。
もし症状が当てはまるようであれば、かかりつけの先生(あるいはお近くのクリニックの先生)と相談した上で、当院を含めた専門病院の受診を検討しましょう。

この病気が原因で糖尿病などが起きていれば、ステロイドホルモンを大量に作っている部分を手術で取り除くことで改善する可能性があります。

先端巨大症は、どんな病気ですか?

成長ホルモン(=体の成長をうながすホルモン)が体内で大量に作られる病気です。

成長ホルモンが体内で大量に作られると、
・ 手や足の皮が厚くなる、鼻やアゴが大きくなる
(ただし、この変化は数年単位でゆっくり起こるので、家族でも気付かないことが多いです)
・ 汗をかきやすい、頑固な頭痛
・ 手のしびれ (皮膚が厚くなり神経が圧迫され、手根管症候群が起こる)
・ いびきが大きい、睡眠中に息が止まる (気道が狭くなり睡眠時無呼吸症候群が起こる)
・ 糖尿病や高血圧になる

もし症状が当てはまるようであれば、IGF-1 アイ・ジー・エフ・ワン(別名:ソマトメジンC)という成長ホルモンを調べる血液検査がありますので、かかりつけの先生(あるいはお近くのクリニックの先生)に相談しましょう。IGF-1は年齢により正常値が異なります(表1)。数値が高ければ、精密検査のため当院を含めた専門病院を受診しましょう。

この病気が原因であれば、手術で成長ホルモンを大量に作っている部分を取り除くことで、体型の変化や糖尿病・高血圧、手根管症候群、睡眠時無呼吸症候群が改善する可能性があります。この病気が治療できるかどうかで寿命が約10年変わると言われています。

プロラクチン産生腫瘍は、どんな病気ですか?

プロラクチン(乳汁分泌をうながすホルモン)が体内で大量に作られる病気です。

プロラクチンが体内で大量に作られると、
・ 妊娠と関係なく乳汁分泌がある
・ 生理が止まる
がみられます。

ただし、薬の副作用でプロラクチンが高くなることも多く、産婦人科的な問題のこともありますので、まずはかかりつけの先生(あるいはお近くのクリニックの先生)と相談した上で、当院を含めた専門病院の受診を検討しましょう。

この病気が原因であれば、薬物治療でプロラクチンの分泌をおさえることで、乳汁分泌や生理が改善する可能性があります。

副甲状腺機能亢進症は、どんな病気ですか?

副甲状腺ホルモン(=カルシウムを増加させるホルモン)が体内で大量に作られる病気です。

血液検査でカルシウムが高いことでみつかることが多く、大半は自覚症状はありません。尿管結石の原因になったり、骨粗鬆症や腎障害を起こすことがあります。
カルシウムが高くなる原因は、ビタミンDなどの薬の影響で起こることが多いので、かかりつけの先生(あるいはお近くのクリニックの先生)と相談した上で、当院を含めた専門病院の受診を検討しましょう。

この病気が原因で尿管結石や骨粗鬆症などが起きている場合は、副甲状腺ホルモンを大量に作っている部分を手術で取り除くことで改善する可能性があります。

糖尿病内科

※作成中

担当医の紹介

松林 直
  • 統括内科部長
  • 松林 直(マツバヤシ スナオ)
役職 統括内科部長
資格・専門医 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本内科学会認定医制度研修医指導医
日本心身医学会・日本心療内科学会心療内科専門医
日本心療内科学会登録指導医
日本心身医学会研修指導医
日本糖尿病学会専門医・研修指導医
日本内分泌学会内分泌代謝科(内科)専門医・指導医
日本甲状腺学会専門医
ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター
日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
日本病院総合診療医学会認定病院総合診療医・指導医
外国医師臨床修練指導医
出身大学 神戸大学卒
  • 心療内科部長
  • 原 健(ハラ タケシ)
役職 心療内科部長
資格・専門医 日本甲状腺学会専門医
出身大学 山口大学卒
  • 医員
  • 田中 まどか(タナカ マドカ)
役職 医員
出身大学 福岡大学卒

外来予定表


※休診については、トップページの休診のお知らせをご参照ください。