福岡徳洲会病院
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診療科・部門案内

診療科・部門案内

消化器内科

取り扱う主な疾患

消化管(胃・十二指腸・小腸・大腸)および胆道(胆管、胆嚢等)、膵臓疾患を取り扱います。逆流性食道炎や胃・十二指腸腫瘍、胃・大腸癌、胆嚢炎、膵炎などを主として炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)についても診療を行っております。

大腸早期癌
大腸拡大内視鏡

ピロリ菌診療について

ヘリコバクター・ピロリ菌は胃に住み着く菌で1983年に発見されて以来、様々な病気の原因となることがわかっています。胃の病気だけではなく多岐にわたることから、全身の感染症ともいえます。日本ヘリコバクター学会は2009年に全てのヘリコバクター感染者に対して、除菌を行うことを強く推奨しました。これは胃十二指腸潰瘍の治療だけではなく、胃癌を始めとするピロリ菌に関連した様々な病気の治療や予防に役立つためです。これまで除菌療法は①胃十二指腸潰瘍、②早期胃癌の内視鏡治療後、③胃MALTリンパ腫、④血小板減少性紫斑病の4つの病気に限られていました。2013年2月末からピロリ菌感染者の慢性胃炎に対しても除菌療法が保険診療と適応となりました。気になる方はぜひ消化器内科外来をご受診ください。

※保険診療を行う上で、胃カメラで慢性胃炎を確認することが必須となります。

ヘリコバクター・ピロリ

ピロリ菌と関連があるもの
  • 胃炎、一部の逆流性食道炎
  • 胃十二指腸潰瘍、急性胃粘膜障害
  • 胃過形成性ポリープ:除菌で80%が消失
  • 胃悪性リンパ腫(MALT):除菌で70%が寛解
  • 胃癌:究極の目標は胃がんの根絶!!
  • 機能性ディスペプシア
  • 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
  • 慢性蕁麻疹、動脈硬化症
  • 鉄欠乏性貧血

特色

苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ検査を心がけています。鎮静剤・鎮痛剤の静脈注射を安全に配慮した使用、疼痛の少ない内視鏡スコープ機器の選択、二酸化炭素を用いた腹部膨満感の軽減等、必要な検査であればなんとか苦痛を軽減できるようにと努力しております。また、小さな腫瘍性病変でも見落とすことのないような、丁寧な検査を目標としています。

また、最新の拡大内視鏡診断や切開剥離法による内視鏡治療も積極的に行っています。早期の食道・胃癌や大腸癌は内視鏡治療で完治することも多い時代となってまいりました。検診で発見 された癌は内視鏡治療で完治することも多く、是非ご相談下さい。

救急部を通して24時間体制で地域救急医療に関わっています。消化管出血に対する内視鏡的止血術や胆管炎に対する内視鏡的胆道ドレナージ術(EBS)、大腸閉塞に対する大腸ステント留置術に関しては常時対応しております。

炎症性腸疾患 (潰瘍性大腸炎やクローン病)に対しては白血球除去療法や抗TNF -α抗体製剤、在宅経管栄養、在宅中心静脈栄養にも対応し、全人的医療を心がけています。

超音波内視鏡は電子ラジアル型とコンベックス型を保有しており、膵癌や胆道癌を中心とした精査加療に対応しております。

コメディカルスタッフには日本消化器内視鏡学会専門技師が5名在籍しており、内視鏡検査に使用した医療機器の洗浄・清潔管理に最新の対応を行っています。

早期胃癌①

早期胃癌①

早期胃癌②

早期胃癌②

診療実績

2021年
上部消化管内視鏡検査数 6,151件
粘膜下層剥離術
(食道、胃、十二指腸のESD)
44件
止血術 186件
BRTO 1件
下部消化管内視鏡検査数 2,644件
粘膜下層剥離術(ESD) 30件
大腸ポリープ切除(EMR) 422件
止血術 117件
大腸ステント留置術 14件
十二指腸内視鏡検査(ERCP) 341件
超音波内視鏡(EUS) 88件
EUS-FNA 13件

LECS(腹腔鏡・内視鏡合同手術: laparoscopy and endoscopy cooperative surgery)について

腹腔鏡と内視鏡を同時に使って胃の内側と外側から腫瘍を観察しながら切除し、切除範囲を最小限にとどめる治療法です。手術後も胃の機能が温存されやすく、通常生活に早く戻れることが期待されます。当院では胃の内腔側に向かって発育するGIST(消化管間質腫瘍)などの胃粘膜下腫瘍に対して、外科と協力し積極的にLECSを実施しております。

腹腔鏡・内視鏡合同手術
(LECS)
2件

受診・検査に関する注意事項

朝食を絶食で来院された方は当日中に腹部超音波検査を実施することが可能です。ただし、予約状況によりお待ちいただく場合がございますのでご了承下さい。 胃カメラにつきましては当日検査が受けられない場合もございます。
大腸内視鏡検査は予約制の検査なので、まず消化器内科外来をご受診下さい。その際には絶食の必要は ありません。 鎮静・鎮痛剤の静脈注射下での検査をご希望される方は検査後に自動車・バイク・自転車の運転ができません。公共交通機関等の利用をご考慮下さい。
定期内服薬のある方はお薬手帳をご持参下さい。診療の参考にさせていただきます。

早期大腸癌内視鏡切除後(マクロ写真)

スタッフ

仲道 孝次
  • 副院長
  • 仲道 孝次(ナカミチ コウジ)
役職 副院長
資格・専門医 日本内科学会認定内科医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
出身大学 高知医科大学卒
福田 容久
  • 消化器内科部長
  • 福田 容久(フクダ ヨシヒサ)
役職 消化器内科部長
資格・専門医 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器内視鏡学会指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器病病学会指導医
日本臨床栄養代謝学会認定医
出身大学 帝京大学卒
  • 医員
  • 野田 尚吾(ノダ ショウゴ)
役職 医員
出身大学 自治医科大学卒
  • 医員
  • 庄司 裕佳子(ショウジ ユカコ)
役職 医員
資格・専門医 日本専門医機構認定内科専門医
日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医
出身大学 千葉大学卒

外来予定表

※休診については、トップページの休診のお知らせをご参照ください

医師募集(サブスペシャリティー専門医取得希望者)

当院は日本消化器内視鏡学会と日本消化器病学会の指導施設です。